お客様の旅紀行

旅行されたご家族:中井浩之様(40代、息子様でありお申込者様)康子様(70代、中井浩之様のお母様)
         悠仁君(小学生、中井浩之様の息子様)康子様の姪御様(2日目から合流)
         トラベルケア アテンダント(略TCA、女性)
目 的:康子様のご本家へ行き、お仏壇・お墓のお参りをすること。その間、中井様と悠仁君親子で福井県立恐竜博物館へ行くこと。

2015年3月、中井様より「母を故郷の福井県へ連れて帰りたい。その時僕の息子も一緒に行って福井県立恐竜博物館へ行きたいんです」とご相談をいただきました。お母様の康子様はパーキンソン病を患っておられ、車いすでの移動やお風呂、身の回りの介助をお願いしたいとのことでした。更に、中井様から「母はお風呂が大好きなので、出来ればゆっくり温泉へ入れてあげたいんです」と。
お母様の状況、ご要望、ご予算をお伺いした上で、あわら温泉の旅館に決定。貸切風呂の状況やお部屋の広さをしっかり事前調査した上でご提案しました。





7月28日の朝、大阪府にある康子様のご自宅をTCAとともに出発され、午後4時ごろ福井県の旅館へ到着。長旅で康子様は少しお疲れのご様子。ベッドに40分ほど横になられました。その後、楽しみにされていた貸切風呂での温泉入浴の時間。久しぶりに浸かられた温泉にポッと頬を赤らめて「本当に気持ちよかったわ~。でもね、私は朝風呂が一番好きなのよね」と。
それを聞いたTCAはその夜、実際に大浴場で入浴し状況を確認した上で、翌朝念願の朝風呂にゆっくり浸かっていただくことができました。

朝風呂を楽しまれた後、お部屋に戻ると悠仁君は朝からおおはしゃぎ!この日、中井様と悠仁君は福井県立恐竜博物館へ行く予定。悠仁君は出発まで待ちきれず、みんなを巻き込んでトランプ大会が始まりました。チェックアウト後、いよいよ福井県立恐竜博物館へ。お友達から「福井県の恐竜博物館は凄いよ」と聞いていたみたいで、目を輝かせながら館内を回っていました。案の定、お昼ご飯を食べるのも忘れていたようです(笑)


一方で康子様は福井市在住の姪御様と合流し、TCAと一緒にご本家がある越前海岸へ。到着するやいなやご近所の方々が「久しぶりね~」と集まってこられました。その時、ご本家はご不在でしたが鍵を開けておいてくださったため、お仏壇にお参りすることができました。そして、ご本家の裏にあるお墓まで行く予定でしたが、前日の台風の影響で地面がぬかるんでいたため、お墓が見えるところから手を合わせお参りされました。午後3時ごろ中井様、悠仁君と合流され帰路につき、車中でTCAにこの様な話をされていました。
「あなたはもう家族の一人ね。今度は北海道へ電車で行きたいのよ。また一緒に行きましょうね」

■ 編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
康子様が帰路につく頃には目標と夢を抱けるようになられて本当に嬉しい限りです。僕が忘れられないのは旅行中のご家族皆さまの笑顔。 そして何よりも、お申込みをいただいた中井様が本当に満足してくださったこと。家族を支えることがいかに重要かを改めて実感しました。

株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 代表取締役 春山 哲朗

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――