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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

子供たちへ

メッセージ4(前編)
更新日:2007.11.7
「難病で苦しいはずなのに、なぜ、そんなに強いのですか?」
(前編)

僕は首から下がまったく動かない。
だから食事も着替えも入浴も、もちろんおしっこや寝返りも何一つ自分ではできない。
でも、僕とともに暮らし合う家族や会社の社員に助けられて、
僕は僕の役割を精一杯生き抜いている。
そんな僕を見て多くの人は「なぜ、そこまで強くなれるのですか?」と問う。
僕はいつも「僕が強いのではありません。
人間は本来、とっても強いものなんです」と笑って答える。

でも、僕だって泣きたい、死んでしまいたいと思ったときもある。

みんなと同じように自分の健康はいつまでも続くと思っていた24歳。
どうも体の変調を感じ出し、走れなくなり、みるみる力も弱くなり、
そして26歳の時、難病の宣告を受けた。
「まもなく車いすになる。その車いすもすぐに自分では動かせなくなる」。
容赦ない医者の言葉に腹を決めて発想を変えた。

車いすになる前に、僕の車いすを押してくれる社員が雇えればいいんだ。
字が書けなくなる前に、僕の手の代わりをしてくれる会社というチームがつくれればいいんだ。
たとえ手足は動かなくなったって、僕には首から上の機能が残っている。
なくしたものを数えるな、残っているこの首から上を人よりも使うことで、
必ず生き残れる。僕は、こうやって生きてきた。

(次回へつづく)







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