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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

新しい家族へ

第16話
更新日:2008.7.16
第16話「人生のご褒美である老い」(後編)

今、沖縄から新しい風が吹こうとしています。とても良い匂いのする風です。
壮年期から退職後の新しい人生を満喫するための町、日本で初めての「リタイアメントコミュニティ」です。
名護市の東海岸大浦湾に沿った「カヌチャ」という83万坪の土地に生まれます。
ホテルとゴルフ場を取り巻く形で定住施設が建設され、医療と介護のサービスも充実。
人の香りがする猥雑さの中で何もしない贅沢を楽しめる一方、
カルチャースクール、足が不自由でも移動しやすいカートなど知的で生産的な仕掛けもあるのです。

この町では「老い」を第三の人生と表現することにしています。
第一の人生は親に育てられる時代、
第二の人生は社会の一線に立って仕事や家庭を築き上げる時代、
そして第三の人生とは、その人生のご褒美として最良の日々を満喫する終の栖を意味します。
老いはお荷物ではない。
むしろ人生最良の時を自己責任で、自分のためにサービスやシステムを逆指名する。
そこには健全なお金の循環に裏付けられた新しい産業と物流と雇用が生まれます。
カヌチャでスタートする第三の故郷作りは、日本人の生き方を問い直す壮大な実験になるでしょう。
人生最良の日々をいかに過ごすか、どこで過ごすか、だれと過ごすのか。

次回はこのコミュニティ創設に至るヒントをくれたハワイ・マウイ島での鮮烈な思い出を記します。

(次回につづく)







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