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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

新しい家族へ

第21話
更新日:2008.12.24
第21話「“在宅介護の嘘”への挑戦」(前編)

生き延びるな! 楽しく生きろ! 自己責任で自分の「老い」と「死」を逆指名――
こういったショッキングなメッセージを帯にした
私の6冊目の著書が書店に並びだしました。
タイトルは
「それぞれが幸福な死を迎えるために」。

私がこの本の中で記したかったのは「新しい家族」のありかたなのです。
65歳以上の人口がまもなく25%になろうとし、そしてあとたった14年で、
要介護高齢者は軽く500万人を突破する日本。
私は「日本人の老いはいつからこんなに惨めになったのか」
「そして介護するという現実がいかに大変なのか」
「これを打破するためには自己責任にもとづく、発想の転換が必要だ」と、
年間100回を超えるセミナーで説き続けています。
私のセミナーを聞かれた多くの方が
「春山さんの言う通り。介護は経験してみないと気付かない恐怖があるんですよ。
親が死んでほっとするというのも、人には語れない事実なんですよ」
と溜め息混じりに話します。
私はその時、
「貴重な体験をされましたね。ただ、あなたは自分の老いをいかに考えていますか。
あなたのお父さんやお母さんはあなたを苦しめようと思って老いたのでしょうか。
やがてあなたも自分は大丈夫、自分だけはいつまでも元気と思いながら、
自らの老いで子供たちを苦しめることになりますよ。
これを『恐怖のバトンタッチの法則』と呼びます」
と付け加えるようにして言います。

(次回につづく)







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