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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

新しい家族へ

第23話
更新日:2009.2.25
第23話「人生捨てたもんじゃない」(前編)

私の家の裏庭には1本の柿の古木があります。
ちょうど今、櫻の花びらが散るのを待つように葉桜となるこの頃、
この柿の木が躍動を始めるのです。
肉厚だった小さな葉の一枚一枚が毎日毎日驚くような早さで広がり、
グングンと音が聞こえてきそうな成長に命の息吹を感じる季節。
私にとって最も好きな新緑のシーズンなのです。

私には二人の息子がいます。
長男の哲朗は今年高校1年生、次男龍二は今年中学1年生。
共にやんちゃなサッカー好きの少年です。
子供たちが生まれた時から私は女房とある約束をしました。
「風景」の中で不自由な親父を見せよう。
手も動かない、寝返りすら打てない親父なのに、
気付かぬうちから一般社会という風景の中で存在する親父。
何か妙な存在感があったなと子供たちの潜在意識の中に刻みこまれた記憶はやがて、
「社会って元気な人と元気でない人が混在して、
 みんなそれぞれ補いあって共に暮らしあっていく調和なんだな」と
定着することでしょう。
そこには教えられたボランティア教育も概念だけの福祉も必要ありません。

(次回へ続く)







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