「難病・進行性筋ジストロフィーの宣告」

26歳のとき、僕は医者から進行性筋ジストロフィーであると宣告されました。
「春山さん、あなたはやがて車椅子の生活になります。その車椅子も長くは使えないでしょう。 首から下の機能はすべて失われ、やがて寝返りもできなくなるかもしれません。」と医者はいいました。
そのときのぼくの気持ちを正確に伝えることは、おそらく不可能だと思います。
薬もない治療法もないリハビリもない、そして筋肉の萎縮はやがて僕の心臓を止める。
手足の先から次第に動かなくなってくる恐怖を前に、僕はたった一人きりでした。