総合トップ > 春山 満について > メッセージ集
春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

僕がみた世界のGood Time

第一章其の一
更新日:2007.5.23
第一章 僕がみた世界のGoodTime 其の一


■ サンシティで出会ったウェイトレス

1988年に訪れたアリゾナのサンシティ。ここは世界で初めてのリタイアメントコミュニティです。
その当時サンシティには、すでに55歳以上の人たちだけが4万2千人以上も住んでいるとは
聞いてはいましたが、僕は老人ホームがたくさんある、身体の不自由なお年寄りの街だと想像していました。

しかし実際にサンシティを訪問した初日に度肝を抜かれました。
何気なく入ったレストランでメニューを見ていると真っ赤なチェックの制服を着てポニーテールできめた
ウェイトレスが近寄ってきました。メニューから顔を上げ注文しようとした瞬間、
ぼくは思わずひっくり返りそうになりました。顔はしわくちゃ、手も腕もシミだらけ。
おそらく年齢は70歳を軽く超えています。ところがその女性は、ティーンエイジャーのような制服を着て、
ばっちりお化粧をして「何になさいますか?」と、ペンを片手に、輝くばかりに微笑んでいるのです。
コックさんはと見れば80歳代、ガソリンスタンドで働く「お兄ちゃん」は60歳代。僕は絶句してしまいました。

サンシティは僕が考えていたような街ではなく、リタイア後の人生を不安なく
元気に輝いて謳歌する街だったのです。

このサンシティでの体験は、僕の人生に大きな影響を与えました。
今から思えば、それが「日本版リタイアメントコミュニティ」への第1歩だったのです。







僕が取り戻したGood Time 僕がみた世界のGood Time 子供たちへ 壷中有天 新しい家族へ 闇に活路あり