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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

僕がみた世界のGood Time

第五章其の二
更新日:2011.11.4
第五章 老いへの危機意識 其の二

 
 DMRの顧客のひとつに、全米ナンバー1のチェーン病院であるコロンビア・グループがあります。このグループが運営する病院の数は1500にものぼります。医師の数は約6万人。コロンビア・グループではこの6万人の医師の調査を、3ヶ月に1回の割合で行っているそうです。

 日本でも同じですが、ドクターというのは小さな権力を持つので、えてして脱線します。暴走します。そのために、たとえ6万人といえど、ドクターの定期的なチェックは欠かせないのです。自分たちのいまやっていることに問題はないか。自分たちが向いている方向は正しいか。それを自らがチェックするのです。

 DMRの社長はこんなふうに説明してくれました。
「病院がデータを買うのは、他の病院との差別化をはかり、ビジネスを拡大していくのが目的です。義務で調査している部分もありますが、それは非常に小さい。結局は、病院の収益を上げるためのビジネスなんです。病院がビジネスを考えるのは、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、いまやビジネスを考えないと淘汰されてしまうのです。古きよき時代は、医師は人を助けるだけでよかったのですが、残念ながらそういう幸福な時代は終わってしまいました」

 もはやアメリカでは、本当の危機感を持って適切なサービスを提供しないと、病院も生き残れない時代になっているのです。  いやそれはアメリカだけでなく、日本でも同じことです。いま日本でも病院の倒産が相次いでいます。しかしその危機意識の持ち方を見る限り、日本とアメリカでは、まだまだ大きな開きがあるように思えてなりません。





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