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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

第五章其の二


更新日:2008.5.12
いま日本人に必要なもの 其の二

■ 日米国民の内実は

これに対してアメリカは経済的な構造が日本とまったく違う。
大体、国民は貯金なんてほとんどせず、
株券だけを持ってむしろ借金の方が多い。
結局、市場自由経済の行き着く先は
ワールドコムやエンロンなどの企業不正でしかない。

国民に内部留保がない分、アメリカの経済が落ち込んだら日本の比ではない。
一気に戦争でも仕掛けたいところだろうが、
国際的な情報社会下ではそう簡単に火ぶたは切れない。
しかし、日本の大企業経営者はアメリカの景気に必ず引きずられる。
だからこそ私は小さな企業の経営者であり続けたいと思っている。

少子高齢化が叫ばれる中で不況が追い打ちして、
われわれの世代のバラ色の老後はもう来ないかもしれない。
つい被害者ヅラをして犯人探しをしてしまうが、
実際はその原因をつくったのも自分たちだからしょうがない。
そもそもの発想自体が自己責任の欠如といえる。
しかし、子や孫にいったいどんな日本を残そうとしているのか?

そこだけははっきりさせておく必要がある。

(次回につづく)





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