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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

第七章其の二


更新日:2008.12.10
歯止めない日本の落下 其の二

■ 大都市重視の危険性 

東京や大阪の知事が「今後の高速道路整備は都市部に集中的に」
と要望しているのもおかしいと思う。
米国に「ニューヨークを見ないでアメリカを語ってはいけない。
しかし、ニューヨークだけを見てアメリカを語ってもいけない」
という格言がある。

当然のことだが、日本全体が東京や大阪だけで成り立っているのではない。
石原慎太郎都知事の言う、有効稼働率を基にした道路コストだけで判断するのは間違いだ。
政治家や官僚はきちんと「日本の国土のために全国の道路網は必要だ」と言えばいい。

確かに政官業の癒着による利権の温存はよくない。
「官が発注すると工事の受注価格が高くなる」
という問題と道路の必要性とはまったく別問題だ。
道路民営化と独立採算性の問題は次元が違う。
小泉首相の下で政治はワイドショー化され、
議論がごっちゃにされてしまう今の日本の政治に対し、
私は「この国はまだ落ちるなぁ」と暗たんたる気持ちになる。

(次回につづく)





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