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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

第七章其の三


更新日:2009.1.14
歯止めない日本の落下 其の三

■ 変わりつつある地方 

しかし、落ちるのを止める必要はない。
長野県をはじめとして全国の知事選で“改革派”と呼ばれる人が
次々と当選しているのを見ても分かるように、
住民がその気になって改革を実践しようとしている個所は次々と誕生している。
次代を担う子供や孫のために
「私たちの社会は落ちる所まで落ちて一度“清算”をしておかなければならない」
と思っている。

私は「しまった! 日本が豊かさにのぼろうとした昭和四、五十年代に
今のていたらくと民族崩壊は仕掛けられていた」と、
ようやく日本人も今になって気付き始めたと感じている。
しかし、焦る必要はない。
四十年かけて間違ったのなら、その半分の二十年くらいをかけて取り戻せばよい。
これくらいのスタンスで日本を考えなくてはならない。

そう考えると、いろいろな面でここ数年、日本はきしみ始めている。
戦後の右肩上がりの高度経済成長を支えた人口増加は、
高齢少子化で水平飛行に移り、国の基盤が揺らいでいる。
既に患部はむしばまれているのに、根本治療が嫌で抗生物質を打って、
外傷だけばんそうこうを張って表面上だけ処理し、
問題を先送りしているようなものだ。
その間に、病巣はどんどん進行している。
一度「ガラガラ、ポン」でやり直さなければならない。

例えば、雇用の問題一つにしても
「タコの足食い」や公共事業発注による土木工事の増大だけで
カバーし切れる問題ではないことは
とっくに皆が気付いている。
雇用の構造自体を変えなければならないが、
孫や子に「どういう日本を引き継いでいくのか?」
をまず真剣に考える時が来ている。
かじを切るチャンスは来ているのだ。

(次回につづく)





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