更新日:2009.5.27
尊厳ある死生観とは 其の三
■ 死を選択する権利
日本では特別養護老人ホームに入る必要のない人まで入所している。
デンマークでは、年老いても生きようとする意欲のある人はどこまでも
在宅サービスとしてサポートしてもらえるので、特別養護老人ホームは選ばない。
特別養護老人ホームを選ぶ人は、伴侶を亡くした独居老人などで、どうしようもない
孤独感と無力感にさいなまれた人だ。だから「独りで家にいて、介護を受けながら生きていても
意味がない」と特別養護老人ホームに入居を決意する。
私はこうした仕組にとても感動した。これが命の見切りなのだ。日本は今「成長型発展社会」から
「成熟型安定社会」への転換を求められている。デンマークから私たちは何を学ぶのか?
(次回に続く)
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