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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

   
第二章其の一


更新日:2007.8.22
活路を見いだす唯一の金融機関 其の一

今、積極的に取り組んでいる仕事の一つに、バブルのツケを有効活用して、医療と介護の分野に生かすプロジェクトがある。
その一つ、沖縄のカヌチャベイリゾートは、バブルの時にできたゴルフ場とプライベートビーチを備えた高級リゾートホテル。

リゾートとしてはそこそこやっていたけれど、十年先は見えない。
そこで私が前から考えていた「ハッピーリタイアメント構想」という考え方を取り入れて、リゾート型のリタイアメント・コミュニティとして拡大する。

■ 内需拡大の秘策

これからの日本の内需拡大を考えた時に、中流以上の高齢者の選択肢を作ることが切り札になると考える。日本の六十歳以上の高齢者の預貯金は、六百三十兆円といわれている。残念ながらそれはほとんど使われない。その理由は先行き不安だから。ちなみにあの双子の長寿姉妹で有名だったきんさんぎんさんも亡くなる寸前まで「老後に備えて」貯金していたという。

しかし私は、残りの人生にお金を使って、本人も家族もハッピーに、子供に迷惑をかけないで人生を設計するべきだと考える。この国の内需拡大の最大の施策はハッピーリタイアだと確信する。まちおこしも地域再生計画も、ハッピーリタイアを逆指名させることだと思う。

バブルが弾けてから不良債権問題を象徴として金融機関受難の時代といわれる。しかし、それは無能でやる気のない金融機関の問題だ。この時代でも優れた判断力、決断力、行動力で、活路を見いだし大きな利益を上げ続ける金融機関はある。

その代表格がオリックスだ。オリックスの宣伝をするつもりはないが、この見事な会社の手腕を紹介せずにはいられない。オリックスとはいろいろなプロジェクトを共同でやっているが、同社の宮内義彦会長とは気も意見も大変合う。宮内会長という人は、しっかりと危機感と緊張感を抱きながら、はっきり期間を明確に区切ってビジネスを行う。

(次回につづく)





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