更新日:2007.10.17
活路を見いだす唯一の金融機関 其の三
■ 新しいルールへ
オリックスに対して、日本の企業は畏敬と恐れを持っている。パチンコ業に金を貸したのはオリックスが初めてだった。銀行は怖がって手を出さなかった。オリックスは、ちゃんとリスク計算して「リスクは分散できる。もうかる」と判断して、スッと入る。
宮内会長自身、国の規制改革委員会のトップを務めているが、まさに会長のやり方は事業と同じで、常識を疑い、真の価値と効率をもたらすために新しいルールを作るところから始める。
しかし、これからはまた変わってくるだろう。宮内会長のような切り込み隊長が市場を開拓して、今の急激に成長したオリックスを構築してきた時代から、サラブレッド化というブランド的考えが形成されるとともに、今度は外資が本来のグローバルスタンダード(国際基準)を武器にどんどん日本に参入してくる。いやが応でも日本は変わるだろう。
(次回につづく)
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