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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

第三章其の三


更新日:2007.12.13
淡路島を"日本のフロリダ"に 其の三

■ ポイントは猥雑さ

私と木下社長は「新しい家族の旅」をキーワードにすることにした。それはホテルとしてのニューアワジの再生計画自体にも合致するものだった。現地に入ってみて、まず高速道路の津名インターから5分の好立地で、対象地の周囲は休日には道路もごった返すショッピングモールも全部でき、理美容院やたこ焼き屋さんまである。

こうしたリタイアメント・ビレッジをつくる時の一番のポイントは、にぎわいをつくること。猥雑な街づくりなのだ。きれいな自然だけでは、最初はいいが三日で飽きる。本当に人生を支えていくのは、人の顔をみて生まれる猥雑さ。そうした演出とインフラ整備が実は最もコストが掛かる。「これはいける」と思った。

前章のカヌチャベイリゾートもそう。一から大平原を開発造成するのなら、私は手を出さない。私は商売人だから、概念だけでは動かない。地元の人がその可能性に気付いていないが、目的達成までの時間とコストを考え、三十年先のシミュレーションまで考えてゴーを掛ける。

しかも、はかりごとはひそかに速やかにするのが鉄則。そう考えれば、今の日本の中にはまだまだ『宝の山』は眠っていると思っている。

(次回につづく)





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