愛知県名古屋市の「デイサービスまほろば稲西」を運営する、株式会社さわやからいふ　取締役　介護事業部　部長であり、サービス提供責任者である介護福祉士　出口明美氏に、施設運営面とご利用者様の満足度、この両立をはかる入浴機器として、スライドイン・バスⅢを採用した経緯と効果について詳しく伺いました。

■ デイサービスまほろば稲西について
　　・　所在地：愛知県名古屋市中村区
　　・　開業年：2013年7月
　　・　利用定員数：20名
　　・　浴室：1カ所

地域に密着し、地域医療とともに連携し、24時間切れ目のないきめ細やかなトータル介護サービスの提供を目指す、株式会社さわやからいふが運営するデイサービスです。

本社にあるデイサービスをオープンさせ、その後デイサービスまほろば稲西の計画が上がりました。その時に考えていたのは、コンパクトな機械浴はないかということでした。

インターネットでずっと機械浴を探してたんですよ。ただ価格も凄く高いものとかありますよね。それでいろいろ検討しているとハンディネットワークさんのホームページに辿り着きました。一番最初はハンディネットワークさんのウィーラ・バス21を見て、それまで探していたものの中で一番コンパクトで、「これが良いよね」と皆で相談して、ハンディネットワークさんに電話させて頂きました。そして後日ハンディネットワークさんの営業の方と会う事になり、話をしました。実は私達の意見として、特浴のような仰々しいものは好んでいませんでした。そして「ウィーラ・バス21を置いても、入浴する人が果たして何人いるんでしょうか」という話を聞き、ウィーラ・バス21を使う対象者がいなければ結局使わないなと思いました。なんとか他にいい案はないかと相談したところ、スライドイン・バスⅢを紹介してもらいました。

ご利用者様が自分一人でお風呂に入っていた感覚に近いのがスライドイン・バスⅢだと思うんです。それがこの機械を選んだ理由です。そして何よりもご利用者様が安心してお風呂に入れることですね。あと、春山先生が自分の体で実体験して開発した商品ということ。私達、健康な体では本当にわからないことです。それが一番の理由ですね。おそらく自分の体で実体験して、納得するまでスライドイン・バスⅢを改善してきたんじゃないかと思ったんです。それに勝るものはないと思いましたね。

ご利用者様が最初スライドイン・バスⅢに座った時は、初めての機械浴ということもあって、どのように動くかわからないという不安はありました。上下昇降や音でびっくりする方もいらっしゃいましたが、一回乗ってしまえば、皆さんすぐに慣れていかれました。あと、肩まで浸かれる事が評判です。そしてお風呂を嫌がっていらっしゃったのに、スライドイン・バスⅢでお風呂が好きになった方も実際にいらっしゃいます。

ご利用者様でスライドイン・バスⅢと似たようなリフト浴を体験された方がいらっしゃいましたが、スライドイン・バスⅢの方が良いとおっしゃっていたのを聞いたことがあります。

体験で来られたご利用者様で、知り合いがここにいて一緒になるのがイヤだと言われてやめた方がいらっしゃいました。ただ、そのご利用者様はすごくスライドイン・バスⅢの入浴が気持ちいいとおっしゃっていました。本当にスライドイン・バスⅢを気に入られて、「週3回来たい」とおっしゃっていました。 スライドイン・バスⅢの難点は、肩まで浸かれて気持ちいいから長く入りたいので、ご利用者様がのぼせてしまうことです（笑）久しぶりに肩まで入れるというのは本当に嬉しいこと。だからやっぱり肩まで入れるのがご利用者様にとっては一番なんですね。
そして私達スタッフにとって一番の利点は、移乗介助が少なくてすむところ。すごく楽です。

今、春山先生の事を知らない若い人達が多いんですよ。だから春山先生をもっと会社としてアピールして欲しいです。なぜなら、他社にも入浴機械の製品はたくさんあります。私達の同業者の方は「こっちの機械が良いよ。あっちの機械が良いよ。」と言います。ですが、そういう事ではなくて、製品は「製品を生み出すこと」から始まります。スライドイン・バスⅢは、春山先生にしかわからない事が詰まっていると思います。だからもう一度、もっと春山先生を世の中にアピールして欲しいです（笑）