『弟子 宮内 修が噛みしめる、師匠 春山 満の言葉』
第2章


インプットだけでなく、アウトプットする重要性

私は月に数十冊の本を読んでいる。
「おいおい、本当か?」と思われる方もいるとは思いますが・・・(笑)。
しかし、それら全ての本を決して最初から最後までくまなく読んでいるわけではない。最初の数十ページ読んで面白くなければ、すぐに止めてしまう。そして、そのままBOOK OFFに向かう。その本に「フィーリング」を感じなければ、それ以上、貴重な時間をだらだらと費やすことなく、すぐさま他の魅力的な本との出会いを求める。こんな感じで読書をしている。

私は読書をする上で一番大切なのは、頭の中へ“インプット”するだけではなく、そこから“アウトプット”する必要があると考えている。非常に参考になった本から重要なキーワードを抜粋して保存する。そして、いつでも自分の引き出しから取りだせるようにしておく。本を通じて学んだ事、閃いたこと、出会った素晴らしい言葉・・・等をすぐにアウトプットしないと何の意味もない。
私が言うアウトプットとは、アウトプット=出力。
即ち、得た情報に基づき実践するということ。そして、「本を読破した」ということに満足をするのではなく、実践により得られた「何らかの効果」に対して満足感を得ることが重要なのだ。

しかし、昨今ではインターネットの普及やテレビの影響により活字離れが余儀なくされる。確かにテレビやネットを通じて容易に好きな情報を得られるような便利な世界になった。ただ、テレビのワイドショーでもメディア目線の一方的な見方が多く、見る立場の人間はその情報だけを鵜呑みにしてしまう。
ここで問題になるのが、我々の“無知の怖さ”である。テレビやネット、あらゆる情報をどのように理解し、それをどのように活かすか。その為には、基本的な知識が必要となる。この基本的な知識を我々が備えなければ情報を得ても、それが正しいのか間違っているのかも解らない。こうなるとネガティブな表現にはなるが、入ってくる情報を鵜呑みにせざるを得ない。
ここで再度、私は読書の重要性を提示したい。本というのは、自分が興味をもったものを本屋で探し買い求める。そして、自分の世界に入りゆっくり自分のペースで読むことができる。更に、その本が手元に残る事で数年後に再び振り返る事もできる。しかし、テレビやインターネットでは得た情報を中々同じものを振り返る事はできない。本は自分が納得した言葉やその人の生き方などをことあるごとに自分の行動と比較したり確認する為の非常に重要なものだと思う。

さて、話は変わりますが、
弊社のメンバーは、私を含む3名共に超酒好き(笑)。
お酒を飲むと表情も脳もやらかくなり、沢山のアイディアが出てくる。
師匠からは「脳からアルコールが出過ぎや!もっと脳から血〜出るぐらい考えろ!」と昨年末にどやされたんですが・・・(汗)。
弊社のメンバーで飲んだ時は、その場で生まれたアイディア等を必ずメモし、次の日には即実践するのが約束。実はこの「飲み会」、重要な会議と勉強会とを兼ねている。

魅力を感じた書籍を手に取りそこから情報を得ようとする行為はもちろんのこと、魅力を感じた人間と対面し、リラックスできる環境下にて情報と活力を得るというのも、私流の貴重な時間の活用法である。

「情報源」は様々である。熟考も有り、勘も有り。私たちは得た情報(インプット)をたよりに、時間を有効に活用した上で愚直に「実践(アウトプット)」を心掛けていく必要がある。 

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宮内 修 プロフィール

アイシーズ株式会社 代表取締役

1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表
執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。
大学卒業後、ミズノ株式会社へ入社しゴルフ用品の販売を主に手がける。その後、オリックス・リビング株式会社に入社し有料老人ホームの開発や営業、運営の責任者を歴任。 2008年10月に有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅を紹介するアイシーズ株式会社を設立し、代表取締役に就任する。


春山 満 プロフィール

株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 代表取締役

24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。
2005年、オリックス不動産(株)と共同出資で、高齢者住宅運営会社
オリックス・リビング(株)を設立。2008年、ハワイシニアライフ協会名誉理事就任。

 

ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗

編集者 略歴
1985年     春山満の長男として生まれる
2006年     トランスパシフィック ハワイカレッジ卒業
          ネバダ大学(UNLV)編入
2007年 7月  同校中退
     10月  株式会社ハンディネットワーク インターナショナル入社
2010年 7月  株式会社エイチ ビー イー 出向
         Haru Colle 事業推進室 室長
     8月  共著 春山 満 & 春山 哲朗 『脳から血〜でるほど考えろ!!』出版
        (週刊住宅新聞社)

【編集者からの一言】
本企画の編集をしています春山哲朗です。現在Haru Colle事業推進室にて弊社代表取締役であり、私の父でもある春山 満の考え方を色んな角度から皆様にお伝えしていく事業を行っています。現在、閉塞感が漂う日本へ父の力強い生き方や考えを少しでも皆様の参考にして頂ければ幸いです。本企画は、父の一番弟子である宮内氏が父の生き抜く哲学を解釈し解説しています。何かご不明な点やアドバイスがありましたら、今後の企画向上の参考にさせて頂きますのでご意見ボックスへお気軽にご投稿下さい。

 


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 夢なんて見つかるはずがない、
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