日本一「アホ」な部下
シーズン2もこれが最終章となる。
今シーズンは、「弟子 宮内 修が噛みしめる、師匠 春山 満の言葉」というテーマにて進めてきたが、まだまだ書き足りないぐらい、春山満からの教えは沢山ある。?第5章では、 『慣れるな、照れるな、ためらうな』 というテーマを基に書いたが、その中でも特に「ためらうな」 という言葉は、私の胸に深く刻まれている。
『ためらうな = 人生に後悔を残さない』 この様に、私なりに解釈している。
さて、唐突ですが、私の部下は日本一「アホ」 な部下。私の人生経験上、彼等ほど 「ためらわない」男とは今までに出会ったことがない。以前勤めていた会社に残り、そのまま勤続していれば、現在よりも収入は倍近くあり、ある程度の保証が有った・・・それに家庭も有るのに、関西から東京への単身赴任。
それに加え、もともとは私が誘ったにも関わらず、起業の際に出資までさせた。世間から見れば完全に 「アホ」であり、私にとっては愛すべき 「アホ」 。そんな彼等にためらいはなかったのか?
幾度も彼らに、 「後悔は無かったのか?」と問いかけたが、 「普通の人間なら社長について来ませんよね・・・(笑)」と、いつも笑いながら答える。
そして、ある部下は「さらにやる気を出すためにマンションを買います!」とまで言いだす始末・・・もうここまで来ると、私には止めようがない。(笑) 彼等には、ためらいなど微塵もなかったのです。
自らの向上心と可能性、そして根拠のない自信に賭け、同じ志を持ち私に付いてきてくれた部下。これほどポジティブに、そしてためらわない人間は、私にとってある意味天才にさえ見えてくる(笑)。何があっても自分と家族、そして仲間の為に突き進み、向上の為にためらわないその姿は、部下ではあるが、ただただ関心している。
ある時、大阪から単身赴任を継続している部下は、こう私に言った。「『やらなかった』 という後悔よりも、『やってしまった』という後悔の方が、我々らしい生き方ではありませんか。」理屈ではなく、真剣に後悔なく生きる事とは、ためらわない事なのではないか・・・?
さて、「ためらわない」 にぴったりの、私が愛する熱い詩がありますので、それを最後にシーズン2を締めさせていただく。
『この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。
迷わず行けよ。行けばわかるさ。』
by アントニオ猪木
そして・・・
『素晴らしい仲間との出会いが己のためらいを払拭し、己自身を強くする。
己の信じた道を進んで行けば、その道程にて新たな素晴らしい
仲間と出会い、信念はやがて真実となる。』
by 宮内修
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