第1章 「常識に、だまされるな!」
常識とは、そもそもなんなのだろうか? その人にとっては常識である事でも他の人にとっては非常識な事も沢山あるはずである。
例えば、インターネットでショッピングをする事は現在では当たり前の様に日常的に利用されているが、 ネットショッピングが世の中へ出始めた頃、詐欺的な商法ではないかと疑われていた。 ほんの数年前までネットショッピングをする際、クレジットカードの登録は避けた方が良いとも言われていたが、今でもその懸念はあるにしろ殆どのネットショッピングユーザーはクレジットカードの登録をしている。今までは自分の好きなものをお店に足を運び自分の目で吟味して購入していたが、このネット上でショッピングをする手軽さ、更に地理的な問題で普段では手に入らない物が画面の操作だけで手に入るという便利さ等が、当時根付いていたショッピングという常識を新しい常識へと転換させたのである。
ビジネスの先駆者はそれまでの常識にとらわれず己の感性のもとに新たな世界を切り開いていく。
当たり前の話だが、世間に認められた現実が目の前にあると、人は直ぐ「右にならえ」という風に何も疑う事なく『常識』に従いたくなる。
たまに 「そんな常識も知らないの?」 とバカにされることもあるが、私は特に動じない。 生きるのは今なのだから、古臭い歴史にとらわれなくても現在を生き抜いていけると思っているからだ。 豊富な知識、独創性のない常識的な知識だけでは行動を鈍らせる。
つまらない常識にだまされることなく、ある意味「アホ」になり新たなることにチャレンジしていかなければいけない。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |