第3章 「20代で夢の実現なんて、せんでええよ!」
「20代の頃、私には沢山の漠然とした夢があった。当時の自分の力量では不安だらけで、ただ毎日「こうなりたい」「ああなりたい」と思い、自分の夢へ一歩ずつ近づく為に自己啓発書を読みあさった。しかし、結局のところ失敗ばかり。具体的な夢のカケラは見つからなかった。ただ、私は諦めずに漠然とした夢を具現化する為、ひたすら追い続けた。その結果、師匠「春山
満」との出会いがあり、 今の自分に繋がっている。(師匠との出会いは、『 コラムシーズン1
序章 』に記載)
私も師匠が出演しているラジオを聴き改めて皆様に言えるのは、20代で人生を完結するようなストーリーを描かなくて良いという事だ。勿論、20代で大変活躍される方もいるかもしれない。若い世代は「早く何かをやってやる!」とまだまだ未熟ながらもそう思うものだ。しかし、数年間自分の夢を探しただけで、少し努力しただけで夢は見つかるものではない。社会に出て評価される人は、努力した人ではなく、結果を出した人である。
これは社会人として当たり前の事ではあるが、「努力しているのに・・・」と大人になっても勘違いしている人は多くいる。
私から見て社会で活躍している方々は、常に何かを探し、夢が叶ったと思いきや次の夢を見つけ、また叶った途端に次へいく。この様な人たちは一瞬の成功に決して満足することなく突き進んでいる。これが、成功でなく失敗であっても同じだ。大きな失敗であっても小さな失敗であっても、
失敗から色んな事を学び次に繋げれば決して負ける事はない。なぜなら、成功(勝つ)するまでやり続ければ良いのだから。
では、現在38歳の私は、どのような夢を追い求めているのか・・・?恥ずかしい話ではあるが、うまく具体的には表現できない。ただ、20代の頃に思い描いていた夢とは違い、新たな夢を追いかけている。もし、私から皆様にアドバイスが出来るとしたら『憧れの人』を見つけるということだ。今、私は憧れる人を愚直に追いかけている。憧れの人に近づくという事が私の夢を実現できる光だと今は思っている。これからも果敢にチャレンジをするが、沢山の挫折も味わうだろう。
掛け替えのない一度限りの人生、単なる無意味な失敗や挫折でなく、志を持ち続け、失敗に恐れず歩んでいこうと思う。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |