第11章「青春が美しいなんて大ウソや!恥ずかしい、ヒリヒリする、秘密の小箱なんや!」
私の青春とは人との出会いそのものであった。人と人との繋がりだけが私を助けてくれたような気がする。
高校で出会えた素晴らしい仲間。体育会ラグビー部で体得した、チームワーク 「ONE FOR ALL , ALL FOR ONE 」。
そして、アメリカで味わった挫折と、新たなる出会い。社会に出て知り得た、仕事の厳しさ、喜び、素晴らしさ。経営塾で学んだ、脳の使い方の素晴らしさと、感謝の心の大切さ。35歳を過ぎ、はじめて公私ともに心から信頼できる仲間との出会い。そして・・・春山 満との衝撃の出会い。
もう戻れない若き日々だからと言うわけではないが、もし今一度だけ戻れるとすれば・・・もっともっと、貪欲に行動し、様々な人に出会いたかった。何故ならば、そうすればもっと早く色々な事に気づけた気がするからである。しかし、まだ人生半ばである私は、決して自分の境遇や生い立ちに対して後悔をしている訳ではない。ただ・・・純然たる希望と健全たる野心を持ち合わせた若き方々に対して、私から伝えたいメッセージがある。
それは、「心身ともに成長・修正できる若い時だからこそ、挫折をしてもいい。悩んでもいい。決して臆することなく、年齢や性別に関係なく、可能な限りたくさんの人間と向き合い憧れの師と反面教師から様々なことを学ぶべきである。」
良縁を育めば、強運の人生が歩める。ただし悪縁は断たなければならない。この見分け方も若いうちに色々な人と出会うことにより、自ずと判断ができるようになるのである。私の青春を振り返れば、素晴らしい人との出会いがあったからこそ、今の自分があると確信している。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |