第29章 「メッセージは人を動かす、言葉は人生を変える」
先日、突然我が師匠である、春山 満から一本の電話がかかってきた。電話であっても、なぜか昔を思い出し直立不動になってしまう私・・・(笑)。私が一番憧れている存在だという事は間違いないが、あの威圧感は他に類をみない。
久しぶりに春山と電話で話し改めて感じたのは、あのお方は超能力者なのか!?という事だ。決まって、私が少し悩んでいたり、行き詰まった時に必ず電話がある。正に、ここが春山 満の超人的な一つの能力である。
「データに裏付けられた情熱と確信」といつも春山は言っているが、ここにはデータでも情熱という問題でもない。私に電話をかけたのは、春山ならではの直感なのである。ただ春山の場合この直感が人とは違い、その研ぎ澄まされた直感が見事に的中する可能性が高いのだ。何故、そんな事ができるのか?それは風を読んでいるのだと私は思う。春山は世の中の状況、自分が歩んできた人生の学びなどを考え、敏感に風を読みとる。
春山 満はいつも多くの人に言葉を発し、たくさんの人に重要なメッセージや春山ならではのエッセンスを発信している。そして、このメッセージを伝えながら、春山自身が何度も何度も噛みしめ己に問いただしているのだ。だからこそ、このような的を射た直感が研ぎ澄まされるのではないだろうか。
私を含め多くの人が春山 満に憧れを持つが、ただあまりにも遠いところにいるように感じてしまう。しかし、春山 満は何も難しい事をしているのではない。私は春山 満の一番弟子として思う事が、春山はいつも基本を大事に生きている気がする。常に基本に忠実になり、色眼鏡でモノや人を見るのではなく、素直に疑問を抽出し解決していっているのだ。ある経験と実績、そして知識がついてくると、どうしても素直に見れず、曲がった見方をしてしまう。ただ絶対に曲げない信念が春山にはある。春山の言葉でいうと『不易流行』だ。不易とは絶対に変わらないもの、流行とは時代と共に変化していくという意味である。時代が変化する中で絶対に変えてはいけないものを持ちながら、しなやかに変化させていくところはさせていかなければいけない。
決して、春山と同じ信念をマネする必要はない。ただ、基本に忠実に生きている春山の生き方を学び、そこから我々自身が生き抜くヒントを一つでも二つでも盗みとる必要があると私は思う。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |