今回は哲朗社長の旅、岩手編である(笑)。
仕事の現場になるであろうところを自分の目で見て、直接現場の人と話し、巡る…さすがである。この現場目線こそが、仕事ではとても重要である。
私は、以前勤めていた会社で、介護の現場を目の当たりにしてきた。どこでも当然なのかもしれないが、介護の現場と親会社・・・その溝はなかなか埋まることはなかった。しかし、時に揉めて、喧嘩して、何度も本気でぶつかった証だろうか、今では素晴らしい介護施設になっている。まぁ、あの時も今も変わらず一番大切なのは現場である。このことを親会社の人が少しずつ調整し、いい現場ができる。ただ、大切なのは現場だからといって、現場の意見を押し通してもいけないということ。私の例で言うと、親会社の人にとっても、現場の人と同じく、現場なわけである。だからお互い歩み寄るしかないのである。でも、こういうやりとりがいい現場をつくるのではないかと思っている。
哲朗社長のオススメの旅館も、きっとこのようなやりとりが何度もあって素晴らしい旅館ができあがったのだと思う。お互いいいものをつくろうと思う気持ちは同じ!それならばぶつかっていく。これがいいものをつくるということではないだろうか?
今回の放送は僕が全国の旅館・ホテルを回る中でお勧めする宿を紹介している。昨年2月からグッドタイム トラベルという旅行事業を始め、要介護認定を受けた方とその家族の旅行をサポートしている。安心して旅行を楽しんでもらうには旅行中の介護はプロに任せることも一つだが、宿泊先の選定も重要である。あくまで家族旅行ということを考えると要介護の方だけが参加する旅行ではない。時には3世代の旅行もある。
僕は昨年10月から全国の旅館・ホテルを回り一つずつ確認をしている。事前にネットでバリアフリーの部屋を持っているところを選定し、気になる旅館・ホテルを視察する。僕がこの視察を行う中で最も大事にしていることは、家族旅行をしっかり楽しんでいただけるところかどうかである。グッドタイム トラベルではかなり拘りを持ってお客様へ旅館・ホテルを提案している。これには大きな理由がある。それは、この旅行が最後の家族旅行になるかもしれないからである。そう考えると自分の目で見て、現場のスタッフと話をしなければ、僕たちも自信を持って提案できない。自信のなさはお客様の不安を生むことになるからだ。これはプロの仕事とは言えない。この旅行を通して家族の絆を今一度紡いでもらいたいと切に願っている。
今こうして僕がコラムを書いているのは沖縄である。沖縄の素晴らしいリゾートを後日紹介したいと思う。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |