今回は、株式会社ライトハウス代表取締役社長の巽益章さんがゲストである。焼肉店を経営されているそうだが、何度も挫折を味わい、ようやく今の形ができたと言われている。
今回の話の中には、「お客様と仲良くなる」というキーワードがある。私とまったく同じ考えである。“営業”なんて「友達になってください」という行為だと思っている。接客業も同じようである。
もしもいろんな人たちが同じ条件を提示して来たら、冷静に考えて、絶対に仲の良い人に頼むと思う。もちろん条件があまりにもかけ離れていたらしかたないのだが・・・。マーケティング理論とかもあるけれど、まぁ私はその分野は不得意で・・・。
春山 満からもよく言われた。「頭を使えないなら、身体を使え」と。春山 満は身体が不自由であった分、残された機能である頭脳をフル回転させていた。幸運なことに私には健康な身体がある。だから今もその教えを守って、仲良くなるために、存分に動き回っている。
今自分にできることは何なのか?それをよく考えれば、まだまだやれることは沢山あるのではないだろうか。
今回のゲストは株式会社ライトハウスの巽社長だ。僕が大好きな先輩経営者の一人。もともとマーケティング会社に勤められていた巽社長が松坂牛を一頭買いし、焼肉屋を展開し始める奮闘ストーリーは非常に勉強になる。今となっては世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の口コミランキングで常に上位に位置し、お店は海外からのお客様で連日満席だそうだ。
ただ決して輝かしい成功ストーリーではなく、挫折の繰り返しが今の現状を作っているのだと言われる。挫折して終わるのではなく、そこからまた立ち上がり、次を試みる姿は我々若者に勇気を与える。巽社長は自分のことを臆病だとも表現されていたが、経営者はこの臆病さと大胆さを持ち合わせないといけないと思っている。
人と比べるものではないが、僕もこの10年で大きな挫折を一度した。その時は現実を受け止められず、思いっきり逃げた。しかし逃げたところで結局のところは何も変わらないことにも気がついた。挫折をするということは、それだけ目の前のものごとに真剣に向かい、本気で取り組まなければ起こらない経験だ。挫折しても立ち上がる強さは誰からも得られない。自分が経験しなければ得られない。だから僕は胸を張って言いたい。挫折しない人生なんて、つまらない。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
|
24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |