本日のテーマは「死にたいやつは死んでいけ。俺はこれから朝飯だ」である。意味はラジオを聞いてほしいが、何があっても前を向かねばならぬことがある・・・ということである。人生というのは残念ながらとても理不尽である。私の師匠である春山 満も、60歳という年齢で逝ってしまった。今は元気にしている、私の両親、兄弟も・・・いつかは、いなくなるときがくる。これはどんな人でも必然的に起こる。
ただ、どうしようもなく理不尽なことが起こったとき、いかに自分を奮い立たせ、前に進むか・・・これが簡単にはできないのが現実である・・・私にも、なかなか前に踏み出せないときがあった。しかし、私の場合は、1年半もほぼニートのような生活を送っていたところ、偶然にも春山 満の本に出会えたことで、何とか前に踏み出せたのである。でもそういう人ばかりではないと思う。人それぞれ運やタイミングもあるのだから。
だからこそあえて言う。前に踏み出せないときは、踏み出さなくていい。日の当たらない生活をしていてもいい。人を避け家に引きこもってもいい。徹底的に後ろ向きになる・・・時にはこんなことも大切だと思う。ただ、くだらないテレビをつけっぱなしにしておくことでもいいから、踏み出せるためのアンテナだけは常に張っておいてほしい。いつどんなきっかけで前を向けるかわからないのだから・・・無理して前を向いても、どうにもならないこともある。ただ、誰しも人生限りがある。どんな理不尽なことが起きても、悩んでも最後は飲み込める、解決する。そのことだけは忘れないでいてほしい。
それならやっぱり生きていたほうがいい。今は前向きになれなくても信じて生きたほうがいい。なぜなら、あなたの必死に生きていく姿勢が、日本を強くするのではないかと思う・・・だからどんなことがあっても生きようぜ!
この言葉を初めて聞いたとき「なんて残酷な言葉だ」と思ったことを今でも覚えている。ただこの言葉を本当に理解できたのは父を亡くしたときだった。父が息絶える直前まで涙は止まらなかった。恥ずかしながら人生であそこまで泣き崩れたことはない。その時にこの言葉が頭の片隅にあったことを覚えている。
「死にたいやつは死んでいけ。俺はこれから朝飯だ」
人は自らどうしようもできない境遇に身を置かざるを得ないことがある。父の難病もその一つだ。また人の死もそうだろう。自分ではどうすることもできない。どれだけ辛いことがあっても時間が止まる訳ではない。受け入れたくなくても受け入れざるをえないことが生きているうちにはある。そういう時にこそ自らを奮い立たせる。そして、また新たな一日が始まる。
人生はニコニコ顔で命懸け。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |