今回のテーマは、「グッドタイムトラベル最新情報〜諦めていた夢をもう一度」。哲朗社長が昨年新たに展開されたビジネス。要介護の方は介護スタッフによるケアを受けながら、ご家族と一緒に、旅行に行くことが可能なサービスである。本当に素晴らしいビジネスである。家族だけでできないことはプロに任せることで、適度な距離感を保つことができる。将来も大切な家族とともに幸せな時間を共有するために、いまから備えてみるのもよいのではないかと思う。
さて、先日スポーツ新聞で乙武洋匡さんの別居報道の記事に目が留まった。日頃から芸能人や著名人の方々のことは、特には気にならないのだがこれだけは気になった。以前の報道はあえてここでは控えておくが、結局は距離感が近くなりすぎて、家族が悲鳴をあげてしまったのではないだろうか?あくまでもこれは推測だが、日々の生活はプロに任せ、適度な距離が保たれていればこのような結果になっただろうか?少し考えさせられてしまった。
家族を支えるという責任感が強いことはいいことだが・・・皆、たった一度の人生である。家族の介護に追われ、最後は自分が疲れ果て泣き崩れる。そのような状況で介護されている人は喜ぶのだろうか?自分が幸せでないと、相手を幸せにすることなんてできない。できないことはプロに任せる。そして大切な人と適度な距離を保つ。これがうまくいく方法なのかもしれない。
グッドタイム トラベルは昨年2月から新サービスとしてスタートし、多くのお客様からお問合せをいただき利用していただいている。ラジオでも伝えているがこれは介護が必要な方だけに満足していただく旅行ではなく、ご家族全員に旅行を楽しんでいただくサービスである。僕たちはその旅行に必要な情報を調べ手配し、旅行当日にはトラベルケア アテンダント(介護スタッフ)を同行し介護サービスさせていただく。
僕が特に大事にしているのは、この旅行を通じてご家族にどれだけ満足していただけるかということである。不安な気持ちに寄り添いながらご希望に添えるよう、考え提案する。意外と固定観念から「これは無理」と決めつけていることが多い。なぜ無理と考えてしまうか、それは適切な情報がないためだ。一般の旅行会社に尋ねても曖昧な答えしか戻ってこなければ余計に不安になる。
僕はお客様のご希望をどうしたら叶えられるかだけを考える。時には高額なサービスになることもあるが、お客様に事実をしっかり説明し、その上で選択していただければいいと考えている。また、どうしても叶えられないことがあるのも事実である。そのときは、納得していただけるようご説明する。最初から「これは無理、あれは絶対にできない」という諦めの蓋を取り除くのが僕の仕事である。選択肢をできるだけ多く持っていただき、介護が必要な方の身体と心を支え、ご家族の心まで支える事業にしたいと考えている。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |