今回のゲストは株式会社いきいきらいふ 代表取締役左 敬真さんである。『介護甲子園』の理事長も務めていらっしゃるが、私もよく存じ上げている。人間的にも非常に素晴らしい方である。
さて、今回のテーマは「介護業界に夢と理念を」。介護に関しては日々いろんなことが囁かれているが、ここで私は介護業界の大変さについてはあえて語らない。なぜなら・・・大変なのは決して介護業界だけではないからである。弊社は介護福祉事業、飲食事業、業態プロデュースの仕事をしているが、飲食店やプロデュースもほんとに大変。というより、何をやっても楽なことなんてない。楽そうに見えるだけ・・・の話である。長時間勤務とか、給料が安いとか、人と反り合わないとか・・・仕事をやっていれば様々なことが起こる。
でも結局、今回のテーマの「理念」ということが大切になってくる。これは自分自身の理念ということである。自分は、何の意味があって生きているのか?何を達成したいのか?何に幸せを感じるのか?
自分の理念を曲げずに働けば、どんなことであれ、それが大変なことでも、結果を出していける。会社が何をしてくれるわけでもなく、国が何をしてくれるわけでもなく、周りは何もしてくれない。自分の理念さえしっかりしていれば、何でもできる。そこで言い訳をする人間は、どこへいっても言い訳をしている。春山 満もこのようなことをよく言っていた。
だから、今この瞬間自分の理念をしっかり考える必要があるのではないだろうか・・?
今回のゲストは、株式会社いきいきらいふ 代表取締役会長の左 敬真氏である。左会長はデイサービスを展開し、自らつくったモデルをフランチャイズ化して全国に広げている。詳しい内容は放送を聴いてもらえればわかるが、もともと建築士を目指していたそうだ。これからの時代、高齢者住宅などの建築需要が増えると考え、勉強のため施設を見学したところこの介護業界の常識の裏の非常識に気づいたという。
どの業界も似通っているかもしれないが、その業界にどっぷり浸かってしまうと気づかない非常識がたくさんある。ここに気づき、最初はバカにされても自らを信じ行動し続けたからこそ今は多くの方の賛同を得ている。そして、介護職のスタッフにもっと輝いてもらいたいと願い、一般社団法人 日本介護協会を設立し『介護甲子園』という大会まで行っている。考えや理念だけではなく行動で示し「介護から日本を元気に!介護から日本をつくる!」とパワフルに活躍されている。
結局、ごちゃごちゃ口だけは達者な人が多くいる中、先頭に立って理念を曲げず行動する人はほんの一握りしかいない。この熱い想いと行動が人を気づかせ、行動させ、そして大きなムーブメントに変わるのだろう。まさに「一燈照隅」である。この行動力をこれからリーダーを目指す人には是非学んでほしいと僕は思う。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |