今回のゲストも引き続き、兵庫県立美術館館長 蓑豊さんである。ラジオの中で、純粋が大切という話をされている。確かに、素直、純粋も大切である。ただ、人間、場面場面の状況によっては純粋でいられなくなることもある。
会社で上司に怒られる。駅で人に急にぶつかってこられる。友達に裏切られる。
こんな時、純粋な気持ちを持てるだろうか?これは私にとってきっとプラスなんだ!こんなふうに考えるべきだ・・・
と述べている本がよくあるが、簡単に、そんなことできるだろうか?そんな、感情を押し殺し続けるような人間に、何の魅力があるのだろう!それこそ、純粋に怒れよ!私はそう思う。
純粋に怒れ、ということは、絶対見返すということ。
絶対今の上司より偉くなってやる。ぶつかってきたアカの他人より楽しく過ごす。裏切られた友達より幸せになってやる。
何でもいいのだが、純粋に怒り、見返すことだけに集中してその目標を果たそう。純粋であるということは素晴らしいことである。でもそれなら怒りにも純粋に向き合い突き進む。この繰り返しが自分に力をつけるのではないだろうか?
今回が蓑さんの最終回になる。3回に亘り貴重なお話をいただいたが、今回の若者へのメッセージは是非聴いてほしい。
「自分の道は自分で創る。そしてその道を自分一人で歩いても仕方がない」
正に、蓑さんが創られた道を、多くの方が共有しそして新しい価値を創り上げている。そこにはたくさんの大きな壁があり、越えることさえ難しいこともあるだろう。しかし、曲げないものは曲げないと心に誓い、パッションを伝え結果を出し世の中を変えてきた。ここで重要なのは結果を出したことだ。よく結果が出る前のプロセスを評価してほしいと言われるが、結果を出したものしかこのプロセスは評価されない。言い方を変えれば頑張ることは誰にでもできる。仕事では頑張りが成果に繋がれば評価され、売上に繋がり、そして個人の給与に跳ね返ってくる。プロとはこうでなければいけない。
ラジオのスタジオでは非常に優しく分かり易く説明してくださった蓑さんだが、メッセージの裏に隠された本質を探ると非常に厳しくもある。ただこの厳しいメッセージに触れるからこそ自らの心が奮い立つ。蓑さんの言葉を一つの生き抜くヒントに是非していただききたい。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |