今回のテーマは「裏を見せ、表を見せて散る紅葉」。う〜ん・・・春山 満には裏があったのだろうか・・・。毎日ど真ん中へ豪速球を投げ続けていたような・・・(笑)それはともかく、ラジオの中で哲朗社長が受け入れることの大切さという話をされている。受け入れる、これは諦めるとも言い換えられると思う。
諦めるとは、明らかに認め受け入れるということである。人生、憧れや目標に向かって必死で走り続けても叶わないことの方が多い。現実、これが人生だと思う。やり尽くして、やり尽くしてできなかったならば、諦める。これも非常に大切なことではないだろうか?早く諦めた分だけ、新たな可能性がでてくる。
私も春山 満のようになりたい、うちの父親のような経営者になりたい、と思って努力をしていた時期もあった。でもなれないのである。春山 満のような強靭な生き方は私にはできない。私の父親のように巨大な会社を作ることもできない。
でもね、自分がやれる小さい世界であれば、少しは越えられるかもしれない。負けないかもしれない。そんな可能性を信じ、今は生きている。
このコラムでも以前に書いたと思うが、諦めるとは決してネガティブ用語ではない。諦める数だけ次なる可能性が広がる。だからチャレンジして、ダメならば諦めて、それを受け入れる。そして、またトライする。それが人生を楽しむということではないだろうか?
裏を見せ、表を見せて散る紅葉。
改めて聞いても深い言葉だ。この言葉を心底理解することは今の僕ではまだまだできないであろう。人生論を語るにはまだまだ早いかもしれないが、できるならば自分が納得できる人生を歩みたい。納得できないことを妥協し流されるような人生は歩みたくない。誰もがそう思うかもしれないが、本当に実現できた人は何人いるのだろうか。そう思っていたとしても目先の利益だけに左右されることもある。周りの環境を理由に諦めた人もいるだろう。
オリックス(株)シニアチェアマンである宮内義彦氏は「会社は唯一の自己実現の場である」と言われていた。僕も全くその通りだと思う。自己実現を果たすために社会的圧力や環境、あらゆる高いハードルを越えていかなければいけない。逆にハードルがないような自己実現であればそもそも目標となりえないと僕は思っている。高いハードルを越え続けるからこそ力をつけていける。そうやって目標と理想を掲げ、前を向き進み続けていけば必ず活路が拓けると僕は思う。
そして、最後には良寛さんが残した「裏を見せ、表を見せて散る紅葉」を本当に理解できればと願う。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |