本日のテーマは「“弱りたがり病”という病」。ラジオの中で、春山 満は「難病なんてグリコのおまけ」と語っている。弱りたがり病とは、自分で自分を追い込んで弱っていくということである。これは非常に問題である。ないものねだりして、愚痴、文句を言う、それでも自分は動かない、こういう状況である。
ただ最近思うのだが、「強がりたがり病」という人も多いのではないだろうか?
・中途半端な自己啓発本を読み、感化される人。
・夢を諦められない。
・良いことは言っても、何もやらない人。
こういう人を、私は勝手に「強がりたがり病」と呼んでいる。人それぞれ夢や目標があるのは事実である。最近オリンピックがあったが、そこでもメダリストたちの“諦めなかった”という言葉がたくさんあった。ただ、この「“諦めなかった”から輝いている人たち」の他に、どれだけの「“諦めなかった”のに輝けなかった人たち」がいるだろうか。そもそも夢なんて叶う可能性は相当低いはず。それなのに夢叶った人の話を聞き、感化され、無駄な時間を過ごす。最近こういう人が増えていると私は思うのだが・・・
夢を追うことよりも、先ずは自分を心配する。そして時には、諦めないといけない、やめなきゃいけない、逃げなきゃいけない、これが現実。夢を追う生き方だけが良い訳ではない。諦め、チャレンジし、また諦める。その繰り返しが私たちの本当の居場所をつくるのではないだろうか?
父 春山 満が名付けた新種の病名「弱りたがり病」。多くの方がこれにかかったことがあると僕は思う。僕自身もこのどうしようもない病に侵されたことがある。具体的にはラジオ内容を聴いてもらいたい。
この病は、現実を受け入れられなくなることから始まる。「なぜ自分だけが」とか「こんなはずではなかったのに」とか周りの人や環境のせいにしてしまう。ここで気付かなければいけないのは、自らが変わらなければいけないということだ。僕の経験からお伝えすると、他人が支えてくれようと周りの環境が変わろうと、自らの心の中は変えることができない。まずは現実を素直に受け止め、そして受け入れる。この一歩を踏み出すことができれば周りの見え方が変わり、自らの行動も自然と変わってくる。このコラムで何度も繰り返し伝えているが、「自分が変われば世界は変わる」。僕はそうやって病を克服できたと思っている。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |