今日のテーマは「自分の身の丈を知る」である。私は若かりしとき、たくさんの夢や希望があった。それらの中には、今思えば恥ずかしいような目標もあった。では現在はどうか?「自分の役割」とは何か、という部分に集中して邁進している。
目標は、針を通る糸のような細いところでいいからNO.1になること・・・
以前は、自分の父親のような経営者になる・・・そう思い、鼻息を荒くしながら毎日を過ごしていた。ただ、いつかぶつかる。自分には到底無理だ・・・という、とてつもなく大きな壁に。
そのとき、いったい何ができるのだろう?どうやって生きて行けばいいのだろう?もがき苦しんだ。そんなときたった一人の人間との出会いで、それまでの考えが、がらっと変わった。
それが春山 満である。
「残っている機能を120%活かせば絶対に生き残れる!」
この一言がすべてだった。この言葉を聞き、今この瞬間、自分の長所、できることを一所懸命やるしかないと思った。それでも周りを見渡し、人と自分を比べてしまったりもする。ただ、人と比べて悔しい思いをしたならばそれすらもエネルギーに換える、一つの役割に集中する。今はこれができている。こうなると、きっと先々の道も見えてくるはずである。
とにかく今を必死に生きる・・・これが身の丈を知るということではないだろうか・・・
自分の身の丈を知るということは意外に難しい。よく勘違いして身の丈を理解できていない人もいれば、消極的に出すぎてこじんまり収まってしまっている人もいる。
僕の結論は、一度思い切って身の丈なんて考えず行きつくところまでいくべきだということ。要は調子に乗る時期があってもいいと思っている。振り切れるからこそ痛い目に合うのだ。それをゆっくりブレーキをかけながら恐る恐る進んでいても小さく収まってしまうだけである。真剣に調子に乗ることができれば、気付くときが必ずくる。それは自分の周りから人が離れていったり、結果がでなくなったりと、状況が大きく変わり自分の判断の不味さに気付く。
身の丈を知るというのは、それなりにいろんな経験をしなければ知ることはできない。知識と経験を積み上げ、身の丈が少しずつ理解できるようになれば、人生しめたものだと僕は思っている。だから僕はもっと振り切ろうと思う。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
|
24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |