前回から引き続き、哲朗社長の新ビジネス「グッドタイム トラベル」のお話である。詳しくはラジオを聞いていただきたいのだが・・・それにしても、クルーズ船は本当に素晴らしい。詳しくはラジオを聞いていただきたいとさらっと言ったが・・・このコラムは、MBSラジオ『春山満流・生き抜くヒント 失くしたものを数えるな!大丈夫や〜!!』の放送を後追いしてその内容について書いている。私が青春を過ごしていた時代ならこんなことは考えられない。もしも好きなラジオを聞き逃したら、録音していなかったというもの凄い後悔と、わずかな希望を信じて、他に録音している友人を探すしかなかった。それが今ではいつでもどこでも過去の放送を繰り返し聞ける。便利な世の中である。
携帯電話、電子マネー、インターネット・・・さらに言えば誰でも行ける旅行・・・昔ではとうてい想像もつかなかったものが、普通にサービスとして提供されている現代社会。一つのキーワードがある。それは、「困っている人を助ける」ということ。どれを見ても結局そうである。携帯電話や電子マネーがどれだけ便利か?どんな状況に置かれている人もインターネットで世界にアクセスでき、どれほど世界を身近に感じることができるか?
介護が必要な方を旅行にお連れする・・・これも同じである。身体が不自由であってもどれほど旅行をされたいか?その問題を解決したビジネスである。もちろんビジネスというものは儲けないと全く意味がない。ただ、ビジネスの成立には「困っている人の問題を解決する」というキーワードが必ず存在している。そしてこの積み重ねが世界を大きく変えている。この先もこの一つのキーワードで、ますます想像もつかない未来が待っている。本当に人間とはすごいものだと考えさせられた今回の放送であった。
前回のコラムでもお伝えしたが弊社のグッドタイム トラベルでは今まさに注目を浴びているクルーズ旅行をお勧めしている。しかし、僕たちは単なる旅行会社ではない。旅行に行ってもらうことが目的ではなく、旅行をきっかけに日々の生活に張りを戻してもらいたいと考えている。
これまでもグッドタイム トラベルはたくさんのお客様にご利用いただいた。ご家族の皆様から、お父様お母様にゆっくり温泉に入ってもらいたいとご要望をいただいたり、思い出のハワイへもう一度行きたいと強い意志をお持ちになり実現されたりと本当に素晴らしいご旅行をプロデュースさせていただいた。そして何よりも僕にとって嬉しいことは旅行後に日々の生活が変わり始めたとご家族からご連絡をいただくことである。
なぜかというと、諦めていた旅行に一度行けるとそれは自信に繋がり、「次に行くときはあそこに行きたい。次はあんなことがしたい」と具体的な目標が生まれる。そうすることで日々のリハビリにも力が入り、これまで何年も変化が見られなかった体の状態が改善され始めるからだ。あるお客様はベッドの上で体を15度程度しか起こせなかったが旅行当日には常時45度ぐらいまで起こすことができるようになられ、今ではベッドサイドで10分程度もお座りになれるようになったとご家族からご連絡をいただいた。
どの年齢であっても人間には生きるための役割や目標、目的が必ず必要である。なぜリハビリするのか?なんのためにするのか?誰のためにするのか?これが解決するだけで必ず日々の生活が変わると僕はグッドタイム トラベルを通じ確信した。旅行はあくまできっかけである。そこから日々の生活を変え、かけがえのないご家族との時間を思う存分楽しんでもらいたい。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |