今回のゲストはリヤカーマンの永瀬忠志さんである。「リヤカーマン」とは??なんと、リヤカーで世界中を旅されているのである・・・。最初の紹介の時、正直、思わず笑ってしまって・・・。私とは面識のない永瀬さんだが、「自分の好きなことを貫く」というなかなかできそうで、できないこと・・・これを真っ直ぐにやっておられる姿勢、私は大好きである。
私は良い意味で、誰もまねできないとんでもないことにチャレンジされる方に敬意を払ったうえで「アホ」という言葉をよく使うが、リヤカーで世界をまわるって、本当に「アホ」だと思う。これは春山 満にも同じことが言える。筋ジストロフィーという診断を受けたのなら、その時を精一杯生きることだけ考えればいいのに、なんとそこから起業してしまった・・・。尊敬の念を込めて、「アホ」である。でもね、結局このとんでもない「アホ」なことを貫いた人がどれだけいるのだろうか?ほとんどいないと思う。人生でただひたすらに貫き貫いた後の景色を見たことがないから、人は中傷する・・・
世の中ってこんな感じだと思う。
貫く人生を選択するか否か?それも人それぞれである。でも少なくとも私も貫いてやる・・・そんなことを思った素晴らしい放送だった。
初めて『リヤカーマン』と聞いた時、正直?が頭にいくつも出た。ラジオ番組のスタッフから「リヤカーを押しながら世界中を縦横断されている方です」と説明を受けたが、それでも頭から?が消えない。リヤカーマンの資料を拝見し、出演されたテレビも確認し、そこでようやく僕なりに理解できたことは“リヤカーを押して旅することが好きな人”だった。
ただ、話を聞くにつれ本当に不思議な人である。例えば、サハラ砂漠を縦断された時も2日目の朝にして「早く日本へ帰りたい・・・」と思ったそうだ。旅をしていて楽しいことより憂鬱なことの方が多いとも言われていた。それなのに41年間歩き続け総距離は4700kmとなり、これは地球1周分の距離に値する。
これをやり続けたからこそ見つけたリヤカーマン永瀬さんの冒険スピリット10の言葉がある。永瀬さんだからこそ見つけられた言葉であり、人間の本質をつくメッセージでもある。最後にこの10の言葉を紹介する。
1. 立ち止まっていても、何も動かない。
2. 自分にできることを、小さなことでも少しずつやってみる。
3. 先が見えないと不安だが、だからこそ、おもしろい。
4. いっしゅんの大きなよろこびが、あしたへの力になる。
5. 決断のとき、心の比重の重い方へ行け。
6. 自然が、自分でも知らなかった自分を教えてくれる。
7. 今日、何かいいことがあるかもしれない。そう信じて、朝の一歩をふみ
出せ。
8. たえて、たえて、悲しくなってもたえていけ。
9. 一つのことをやりとげれば、新しい目標が見えてくる。
10. 野で食べ、野に宿り、野を歩く野人になれ。
『リヤカーマンって知ってるかい?』著者 永瀬 忠志より引用
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |