今回も先々週から引き続きゲストは「リヤカーマン」の永瀬忠志さんである。ラジオの中で「朝一歩を踏み出す」ということを話されている。朝起きると、なんとなく変な気分だったりすることもある。「なかなか一歩が踏み出せない」そんなことはどなたも経験されているのではないだろうか?ただ、これが連日起きると引きこもったりしてしまう。私もそれを経験した一人だから・・・。
今でこそ言えるのだが、行動とか、第一歩をとか必要以上に難しく考えすぎていたような気がする。まず絶対頭に入れておかないといけないことは、たとえ家にいて、テレビをつけたり、映画をみたり、漫画を読んだりするということでも、確実な第一歩なのである。立派な第一歩なのである。実際、私は気分がのらないとき、好きな映画を見たり、好物の吉野家の牛丼を食べる。(笑) なんでもいいのである。だってそれは立派な“行動”なのだから。それを考えすぎると、動けなくなる。いい映画を見て、吉野家で美味しい牛丼を食べたら、それだけで生きていてよかったと思わない?もう、無理やりにでも思うようにしようよ。(笑)
結局、行動なり指針なり、全て自分次第。偉い人の言葉を聞いたり、本を読んでも、自分にできることとできないことは必ずある。だから大切なことは、小さな幸せでもかみしめ、小さな一歩でも踏み出す。
自分の勝手な解釈でもいい。それがやがて大きな一歩になっていくのだと思う。
本日のゲストもリヤカーマンこと永瀬 忠志さんだ。永瀬さんのストーリーを聴いて本当に凄いなと感じる点がある。それは継続することだ。
このコラムを一緒に書いている宮内 修さんと改めて話をしたが、このコラムをスタートして軽く6年が経った。やり続けたからこそ見える世界は必ずある。そしていつか継続してきたことは終わる。終わりがあるから新しく始めることもできる。人間に平等に与えられた時間には限りがある。この時間をいかに活用するかで人生の濃さが変わる。創業者であり父である春山 満が亡くなり、僕が社長を引き継ぎ、新生ハンディネットワーク インターナショナルへ変化した。周りからは2代目と揶揄されバカにされることもあるが、僕にとってそんなことは関係ない。言いたい人には言わせておけばいい。
そんなことよりも、一時代を終えた会社は次にどこへ向け走り出すのかが重要である。継続するということがいかに難しいか。そして更に難しいことは継続してきたことに区切りをつけることだろう。
不易流行という言葉があるように、幹は曲げず枝葉はしなやかに変化させていきたい。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |