高齢者が座る椅子の座面や背もたれは、安定性、快適性、サポート性を重視することが大切です。そのために必要な座面や背もたれの特徴をみていきましょう。
床にしっかり足がつく座面高
まず、座面についてです。高齢者にとって足をしっかりと床につけることができる座面高であることが重要です。また、立ち上がったときに膝が90度に曲がるように調整することが望ましいです。
座面の奥行き
座面の奥行きは、膝裏が座面の前縁に触れるくらいが適しています。座面の奥行きが深いと、脚が浮いた状態になり、不安定になることがあります。
背もたれの高さは肩甲骨の下あたりまで
次に、背もたれについてです。高齢者には、背もたれが高く、腰部をしっかりとサポートする椅子が適しています。背もたれの高さは、肩甲骨の下あたりまでが適切です。また、背もたれの角度は、正しい座位を保つために、背骨の自然なカーブをサポートするように調整することが望ましいです。
座面と背もたれの素材も重要
さらに、椅子の座面と背もたれの素材にも注意が必要です。素材は、肌触りが良く、清潔に保ちやすいものを選ぶことが重要です。また、座面や背もたれには適度なクッション性があると快適性が向上します。
椅子の脚が安定している
最後に、安定性についてです。高齢者には、椅子の脚が安定していること、または必要に応じて、椅子に取り付けられた車輪をロックして、移動や転倒を防止することが必要です。
まとめ
以上が、高齢者に適した椅子の座面や背もたれ、安定性のチェックポイントです。高齢者が座る姿勢をよく確かめて、その方に合った椅子を選ぶことが大切です。