高齢者の椅子選びは、一般的な椅子選びよりも難しい場合があります。これは、老化による体の変化や病気によって、若い世代や健康な人には理解しづらい問題点があるからです。例えば、高齢者は転倒しやすく、車椅子や歩行器の使用も考慮しなければならないなど、より多角的な視点から椅子を選ぶ必要がありますがこのようなことを想定せずに選んでしまった場合の失敗ポイントとして、一般的に下記の4つが挙げられます。
1.座面が低すぎる椅子を選ぶ
高齢者は膝や腰に負担がかかりやすく、座面が低すぎる椅子を選ぶと起き上がるのが困難になることがあります。また、低い椅子に座っていると立ち上がる際に、膝や腰に余計な負担がかかるため、関節痛の悪化や転倒のリスクが高まる可能性があります。
2.背もたれがない椅子を選ぶ
背もたれがない椅子を選ぶと、座っている時間が長くなると背中が疲れやすくなります。また、高齢者は転倒のリスクが高く、背もたれがある椅子であれば安定して座ることができるため、安全性に欠けることがあります。
3.足元が安定しない椅子を選ぶ
高齢者は足元が安定しない椅子を選ぶと、座っている最中にバランスを崩し転倒する可能性があります。また、足元が不安定な椅子は、振動や揺れに弱く、座っている最中に椅子が崩れることがあるため、安全性に欠けることがあります。
4.サイズが合わない椅子を選ぶ
高齢者がサイズが合わない椅子を選ぶと、座面が狭いために座り心地が悪くなったり、背もたれが低すぎるために腰痛が悪化することがあります。また、椅子が大きすぎると、座面に着座するために腰や膝に余計な負担がかかり、長時間座っていると疲れやすくなることがあります。
まとめ
以上のような失敗を避けるため、理学療法士や作業療法士など専門家に相談し、実際に座り心地を試すことができれば安心です。また、実際に椅子を検討する際は高齢者に配慮して作られた椅子の中から選ぶことをおすすめします。