要介護高齢者や身体障害者をケアする施設・病院関係者にとって、その大きな目的の1つは、できるだけ機能を回復させ1日も早く在宅復帰させることです。
しかし、すでに固定化した機能障害をもちながら在宅復帰させるには、住宅側の問題点を解決しなければなかなか実現しません。特に重要とされる階段部分・お風呂部分・トイレ部分そして廊下・手すりなどを、その人その人のADLに合わせて個別調整する必要があります。
これを解決するのがHCSS(在宅復帰シミュレーションシステム)。「階段昇降」「浴槽昇降」「便座昇降」「手摺昇降」、これら4つのシミュレーションの組み合わせで生活に必要な上下段差や垂直ポジションなどを個別ケースにしたがって測定する検証機です。
また、HCSSは残存機能にしたがったADLを向上させる意味で重要な、リハビリテーションシステムといった側面も兼ね備えています。施設・病院などへの入所中に個々の残存機能や、ADLに従った在宅での様々な生活シーンを測定し、在宅復帰に向けてのトレーニングや住宅改造の計画を進める。まさに「在宅復帰」を実現させる画期的な検証機なのです。
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■ 階段昇降シミュレーター
今までの階段ではどうしても昇り降りできなかった方も、階段のステップ高と手摺をベストポジションに調整することで階段昇降を可能とします。
■ 手摺昇降シミュレーター
室内空間を移動する場合、それぞれの手摺位置・手摺高・手摺形状をベストポジションに調整することで移動自立を可能とします。
■ 便座昇降シミュレーター
一旦座ると立てないといった方も、トイレの便座高と手摺をベストポジションに調整することでトイレ自立を可能とします。
■ 浴槽昇降シミュレーター
今までの浴槽ではうまく入浴自立できなかった方も、浴槽の高さと手摺をベストポジションに調整することで入浴自立を可能とします。