更新日:2007.7.18
恐怖の「弱りたがり病」其の三
私は二十代に発症した筋肉の病気のせいで首から下の機能を失っている。いつ首から上の筋肉が動かなくなり、この世を去らねばならないか分からない。私の体で一日中机に座って仕事をすることは、フルマラソンを走り切るほどのエネルギーが必要だ。
しかし、私は年間二百回以上飛行機で出張するし、各地で百回以上講演する。これだけ頑張れるのは、仕事を通じて「医療や福祉の業界の構造改革を進めている」との自負があるからだ。
■ 落ち込まず泰然と
「得意淡然・失意泰然」という言葉がある。「絶好調の時ほど有頂天にならず淡々としなさい」「絶不調になってもくよくよせずにゆったりと構えなさい」という意味だ。
バブルの時に浮かれてわれを失ってしまったわが国は低迷を続けているが、今となっては、失意にくれるだけではダメだ。まだ町中に飢えた人たちがあふれているわけではない。サッカー場は満杯になり、街に食べ物はあふれる。
まだ余力はある。しかし、このままいけば皆間違いなく貧乏になる。今こそ「闇の中の活路」が、日本にとって一番大きな着眼点になるはずだ。
(次回につづく)
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