更新日:2010.9.24
己が惚れる自分になろう 其の二
■ 何人が胸張れる?
なんとむなしいメッセージなのだろう。
子どもたちへ問い掛けた4つの質問に対して「私は瞳を爛々(らんらん)と輝かせて、夢と希望を追い続け、人より劣る点もあるが
自分の個性を大切に生かし、色々な事がありながらも将来に不安を感じないで、絶対に諦めないで生き抜いている」と何人の大人たちが胸を張って呼びかけているのだろう。
この子どもたちへのメッセージは、そっくり今の大人たちへ突きつけたい。
己が惚れずして人は説得できず、という教えがある。
子どもたちばかりに薄っぺらな過度な期待を抱き、一方で漠然とした不安に包まれたこのモンスター社会を作り上げた張本人が私たち大人自身であるという反省をしないで、
それならとハウツー本と付け焼刃の特効薬だけを求めようとしてきたところに、すべての元凶があることを忘れている。
大人たちが目を爛々と輝かせ、夫婦が力を合わせながら夢を語り、色々なことがありながらも絶対に希望を捨てないで、決して諦めないで努力する姿を見せもしないで、
どうしてこんな口先だけのメッセージを子どもたちが受け止めるというのか。
(次回に続く)
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