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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

第二十九章其の三


更新日:2012.2.8
変化を楽しむ自分になろう 其の三

■ ニューマンの教え

彼は今やアイドル中のアイドル。収入も仕事も絶好調だが、やがて三十歳を迎える不安を私に見せた。

私が「いつからSMAPでやってるの?」と聞くと、「気がつけばもう十五年です」とため息交じりに応える。「十五年も働いているのか。ちょっと働きすぎだな」とジョークで返したつもりが「春山さん、やっぱりそうですかね」と真剣なまなざしを見せた。

そして「でも僕、もう三十歳になるんですよ」と切り出すので「心配するな。三十歳なんてヒヨコだ。三十から四十までが練習で、四十からいよいよ勝負。ただ、四十からの十年間は大事にした方がいいと思うよ。私は四十九歳だが、まだまだこれから。五十歳になる次の自分の変化を楽しみにしている」と話した。

かつてイギリスのニューマンという哲学者が「年を重ねることを憂う必要は何もない。ただ、もし人生の中で憂う必要があるとしたら、『はじまりらしきはじめを持たなかった人生』、これは悔やんでも悔やみきれない」と言った。私はこの言葉を大切にしている。

「よし、今日からやろう」とか、「次はこう変わりたい」「絶対にこうしたい」という自らの決断と意志で変化を恐れず、さらに変化するための一歩を切り開く。年を重ねるごとにこの気持ちを忘れないようにとニューマンは教える。気がつけば周囲の分析と評論だけしてきた人生なら、それこそ憂いなさい、という哲学だろう。

今の日本人は「さあ、次の変化する自分が楽しみだ」と前向きにチャレンジしていく気持ちが弱い。

(次回に続く)







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