介護職員の採用が難しい理由とその対策

介護業界は深刻な人材不足に直面しており、必要な人材を確保するのが難しい状況です。なぜ人材を集めるのが難しいのか、その理由と対策を解説します。

介護職員の採用が難しい理由

介護サービスを必要とする人が増加している

日本では高齢化が進み高齢者が増えると介護サービスの需要も増加し、人材不足が深刻化します。

体力的にきつい

介護の現場では入浴介助やリハビリのサポートなど、体力的にきつい仕事が多く、職員不足の影響で一人当たりの負担が増しています。

精神的にきつい

利用者からの心ない言葉や、同僚とコミュニケーションを取る時間がないことから、精神的な負担も大きくなります。

給料が低い

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(2021年)から、介護職員の平均年収を計算すると352万8,000円になります。一方、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者全体の平均年収は443万円です。つまり、介護職員の年収は全体の平均より約90万円低いことがわかります。この90万円の差は、月に換算すると約7万5,000円になります。他の職業と比べても、大きな差を感じる場合があるでしょう。

介護施設が増加している

高齢者の増加に伴い介護施設も増えていますが、職場環境や待遇の厳しさから介護職を希望する人は増えていません。

求職者が重視するポイント

研修制度や資格サポート制度があるか

人材確保が難しい状況の中、介護福祉士などの有資格者の確保はさらに難しくなっています。長く働いてもらうためには、研修制度や資格サポート制度を設け、働きながら資格を取得できるような仕組みを整備する必要があります。

福利厚生や子育て支援などの制度が整備されているか

介護業界は超売り手市場です。介護職員に選ばれる施設や事業所になるためには、福利厚生を充実させ、介護職員にとって魅力的な職場を作ることが重要です。例えば、独自の休暇制度を設けることで働きやすい環境を作ることができます。子育て中の人が働きやすいように保育所を設けたり、子育てサポート手当を支給したりすることも有効です。時短勤務や遅刻・早退への柔軟な対応も、介護職員にとって魅力的なポイントとなります。

介護職員を集めるために

施設環境について情報を提供する

求人案件が分かりにくいと求職者に興味を持ってもらうのは難しいです。多くの案件の中から選んでもらうためには、求職者が問い合わせることなく仕事内容や施設環境が分かるように、豊富な情報を提供することが重要です。

例えば、シフトや休暇制度、時短勤務の対応有無などの働き方に関する情報、さらに給料や手当、ボーナスなどの報酬面について詳細に記載しておくと、求職者は自分に合う仕事かどうかを判断しやすくなります。

また、子育てサポートや資格取得サポートなどの特筆すべき制度についても記載し、求職者にアピールしましょう。

応募者の希望に対して柔軟に対応する

応募者それぞれのニーズは異なります。求人案内を見て興味を持ってくれた応募者を逃さないよう、応募者の希望を丁寧に聞き、柔軟に対応しましょう。例えば、子育て中の従業員が時短勤務を希望する場合、その職員に合わせてシフトを組むことを検討する必要があります。

ただし、他の職員との間で不公平感が生まれないように注意しましょう。その職員の時短勤務を認めるなら、他の職員にも同条件での勤務を認める必要があります。

給料や休日などの待遇を見直す

職員の待遇を見直し、魅力的な職場を目指すことで、慢性的な介護職員の不足を防げる可能性があります。給料や休日などの待遇が介護職員にとって満足できる水準かどうか、一度見直してみましょう。さらに、通勤手当や夜勤手当、資格手当などの手当を充実させることも必要です。

まとめ

介護職員の採用には魅力ある職場づくりが不可欠です。給料や手当、休暇制度などを見直し、働きやすい環境を提供することが重要です。また、求人案内の情報を充実させ、採用支援サービスを活用して、効率的な採用活動を行いましょう。