更新日:2013.11.12
健康は永遠ではない 其の三
■ 一定期間の恵み
健康は永遠に保証されたものでは決してない。
健康はむしろ、人生のある一定期間に与えられた恵みなのだ。
スキーに、海に、旅にと青春を謳歌(おうか)した二十代前半、私はまさか自分の身体が、ある日を境に坂道を転げ落ちるように不自由になろうとは思ってもみなかった。自分の健康はいつまでも続くと大きな勘違いをしていた。それをなくしてしまった今、私には健康というのもがたまらなく眩(まぶ)しく映る。健康であることが心からありがたいと誰よりも痛感する。 <
当たり前だと信じて疑わなかった日常が当たり前でなくなった時、人は初めてその大きさに気づく。
(次回に続く)
|