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春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

闇に活路あり

第十一章其の一


更新日:2009.10.23
「グッドタイム」の真の意味 其の一

私は「グッドタイム」という言葉をデンマークで教えてもらった。原語でどう言うかは忘れたが、年金を受けるように なった方のことを「人生最良の時」という意味を込めて向こうではこう呼ぶ。

■ なぜデンマークで

ハワイの楽園で「グッドタイム」を聞いたのならそうでもないだろうが、デンマークは以前にも紹介したように厳しい命の見切りが ある国だ。そこで「グッドタイム」という言葉を聞いたことに一層意味がある。

デンマークでは、特別養護老人ホームに入ると半年から一年、長くても一年半程度でこの世とお別れする人が多い。 当時、私はそれを聞いて大変驚いた。 「デンマークではそれが常識なのですか?」と質問したら「新聞を読める程度の知識のある人は皆それを知っています」との答えだった。

さらに「特別養護老人ホームに入る方自身は、それを知っているのですか?」と聞いたら「残念ながら、ほとんどの方は理解しておられます」と 言われた。

私は「う〜ん」と考え込んだ後、感動した。これぞ命の見切りなのだ。忍び寄る人生の終えんを知る。この夕日を知るからこそ、夕日を朝日のように 輝かせたいと思うのだ。
この言葉を教えてもらった時、象徴的な出来事があった。


(次回に続く)





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