更新日:2010.1.22
花を支える茎と根 其の三
■ 消費税論議の違い
日本でも消費税論議は行われているが、意見の分かれ方が違う。反対派も含めて「消費税10%以下なら議論の必要はない」と言うのだ。
3%や5%でお茶を濁しているのは日本だけ。消費税を導入して10%以下の国は世界でも珍しい。
イギリスは17.5%、フランスは19.6%。オーストラリアで議論されていたのは「導入をやめるか」それとも「10%以上の、何%にするか」という選択だ。
日本は何事にも「ソフトランディング」が得意だ。急激な変化を嫌い、徐々に既成事実を積み重ねていく。
戦後の日本を支えたこれまでのやり方ではあったが、今の日本にそんな時間は残されていない。そうしている間に傷はどんどん深まっていく。
何でも行政や政治に丸抱えでやってもらっていた、そんな日本の繁栄はもう戻ってこない。
(次回に続く)
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