更新日:2010.2.12
ヒット商品開発の裏話 其の三
■ 常識が崩れる
だから私はこう申し上げた。「四万八千円が三万五千円、そして二万円、一万円になったらやっと買う。これはもう、この商品の価値ではない。
一方で六万円でもその価値に見合う満足度を提供すれば、お客さまはきっと買ってくれるはずです。
六万円なら高くって、四万八千円なら安いのですか。逆に六万円でも安くて、四万八千円でも高いという見え方もあるのですよ」と。
そして、一円も値引かず、一銭も媚(こ)びることなく、私は六万円の価値を、テレビのメッセージを通してお客さまに辻説法(つじせっぽう)する。
テレビショッピングの常識が、ここでまたひとつ崩れた。この六万円のベッドパッドはダブルサイズ八万円とあわせて今日も売れ続けている。
|