更新日:2011.5.20
己の幸せのために働け 其の三
■ 日常のありがたさ
「板子一枚下は地獄」という言葉がある。
私は昔ある漁師から“舟板一枚、下は地獄”という言葉を教えられた。船乗り家業の危険を表した言葉ではあるが、この漁師の言葉こそが、
同時に命の大切さといとおしいまでの日常のありがたさを教えていることを忘れてはならない。
生きたい者だけが生き残ればいい。命のいとおしさを知って、「上げ底」の人生を払拭して、今ある日常をかみしめ、そして己のために働くものだけが生き残っていけばいい。
己のために働け。
一見利己的に感じられるかもしれないが、自分と自分の家族を本当に幸せにできもしない者が、人様が納得し、喜んでくれるような商品を提供出来るはずがない。
(次回に続く)
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