更新日:2011.8.12
鳥の目と虫の目 其の三
■ 人生を戦い抜く秘訣
「段取り七分、仕事三分」
縁の下の力持ちこそが、最も大切だということも忘れてはならない。
まさに毎日毎日、虫の目の作業である。
ところが、虫の目にとどまり続けると方向が見えない。迷いが生じる。その迷いが、速度を鈍らせる。一見、形ができたように見えて、実は組織としての活力が乏しくなり、
やがて脆くもつぶれてしまう。バブル崩壊後、まさかと思われていた巨象が、一瞬にしてその自重に耐え切れず崩れ落ちたように。
この山を越えたらどうなるのか、この丘を越えたらどこにつながるのか、この川を渡ればいいのか、遠回りした方がいいのか。
そこで必要なのが鳥の目である。
鳥の目をもって、虫の目で地べたをはって耕し続ける。これが人生というレースを戦い抜く秘訣(ひけつ)である。
(次回に続く)
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