更新日:2012.4.11
殻を脱ぎ道を開け 其の二
■ 立命を追い続け
失したものを数えるな。残っている機能を120%活性化すれば必ず生き残れると信じて歩み続けてきた。
不自由だからこそ、人の力を借りなければ生きることすらできない境遇だからこそ、私自身がおおらかで爽やかでなければならないと気づいた。
絶望と恐怖を友としながらこの宿命を受け止め、自らが運気を発することによって初めて良縁に巡り合えるという教えを大切にしてきた。
そして、いつも憧れの気持ちを持ち続け「次はこうしたい、必ずこうなりたい」と立命を追い続ける。
「なぜ春山さんはそんなに強いんですか」と問われる度に「私が強いのではありません。振り返り絶望と宿命だけを目にすると、恐ろしくて恐ろしくて仕方がなかったんです。
私はこの恐怖から逃れるために、前へ前へ人間としての可能性を信じて、人が努力することによって開ける力を信じて、一歩一歩、歩み続けてきただけです。
人は強いんです。人にはまだまだ使われていない努力の器と、可能性が眠っているんです」と答え続けてきた。
(次回に続く)
|