■　三世代型リゾートに

たとえ体が不自由になっても、時には息子夫婦や孫たちと安心して出掛けられ、それぞれの世代でそれぞれの楽しみ方ができるような「三世代型リゾート」があれば、どんなに喜ばれるだろうか。家族の絆（きずな）を保ちながら、人生の最後まで自分が主役として、自己責任で自己選択できる「新しい街」があれば、どんなに喜ばれるだろう。そして、命の看取りまで完結できる仕組みであれば、どんなに安心してくれるだろう。

今、沖縄で、淡路島で私がプロデュースしているリタイアメントビレッジ。そして、別府杉乃井ホテルで、新年一月三十一日にグランドオープンする三世代型リゾート「グッドタイムフロアー」の原風景は、二十八年前の思い出の中にあった。

（次回に続く）