更新日:2013.1.16
ビジネスの楽しみ 其のニ
■ 他にはない面白さ
私にとってビジネスほど、面白いゲームはない。
取材にこられる人々の多くが、「ところで趣味って何ですか」と聞かれる。 その都度考える。考えたあげく、いつも困ってしまう。趣味? 少しの本を読むこと。NHKのニュースを見るくらい。ニュースを見るのが趣味か、と言われても、それ以外思いつかない。
若いころは、ゴルフはシングルプレーヤー、麻雀、ビリヤードに明け暮れ、夜の街も闊歩(かっぽ)した。その時代を知っている知人は、さぞかし、何もできなくなって悔しいだろう、と気遣ってくれる。
ところがどっこい、悔しさなんて感じる暇はなかった。生き残るために私流のビジネスを探求し続け、分かれば分かるほどさらに探求する面白さにとりつかれた。
ビジネスほど楽しいゲームはない。
ビジネスには、セオリーがある。ビジネスを戦い抜くには、フェアでなければ勝ち残れない。そしてビジネスを磨くには、多くのことを学び、それを行動に移さなければならない。
そして謙虚に大胆に求めれば求めるほど、さまざまな良き出会いと、その時々の心の師匠に巡り会える。
「なるほど」と納得するときの喜び、「なぜ」と模索する苦しみの中の楽しさ、「くそっ」と悔しがる中に見つける未来への希望。こんな楽しみは、他(ほか)のゲームではなかなか味わえない。
(次回に続く)
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